おはようございます!
ブログ再開から14日目の朝です!
最近は日が暮れるのが早く、夜が明けるのは遅くなり、まだ外は暗いですね~(4時半)
さて、今日は昨日書いた自動思考についてさらに深めます。
(ちなみに自動思考というのは、頭のなかにパッと浮かんでは消えるセリフやイメージのことです。脳内ツイートってかんじ)
今日のテーマは自動思考から自分の『ライフスタイル』を知るということです。
ライフスタイルと言うと一般に、生活の仕方みたいな感じでその人が選ぶものという印象があるのではないかと思います。
その通りです。
アドラー心理学では性格のことをライフスタイルと呼び、自分で選び取ったものと考えます。
過去のできごと、環境からの影響はどうあれ、いまの性格を選んだのは自分ということなんです。
こんな性格になりたくなんてなかった!
違います。自分で選んだのです。
ただし、ライフスタイルはいつでも変えることができます。
変わらないのは変えたくないから。
さて、ライフスタイルを知ることでどんな良いことがあるでしょう。
ひとつは自分の考え方や行動のくせを知り、点検できること。
もうひとつは、そのライフスタイルの結果、どうなるかを予測できるということです。
脳内ツイートを手掛かりに、自分のライフスタイルを考えてみましょう。
【脳内ツイートからクセを知る】
たとえばどんな脳内ツイートがあるか、私のエピソードから紹介したいと思います。
この前、たまたまドクターマーチンという靴屋さんの前を通りかかったときのことです。
ドクターマーチンって黒を基調とした革靴という勝手なイメージがあるのですが、そのなかにド派手なデザインの靴があったんです。(語彙力のなさに驚愕)
それを見て「あっこれほしい、履きたい」と頭の中でつぶやきました。
まずはそれをすかさずキャッチします。
そしてその思考がどこからやってきたかを考えると、私のライフスタイルなんです。
ライフスタイルというのは一般に言う性格のことですが、つまりは私はこうあるべきだ、こうありたいという私についての取り扱い説明書のようなものです。(さすがいらすとや様…)
【脳内ツイートを抽象化する】
脳内ツイートは自分の取り扱い説明書を参照してつぶやかれる。
なにかの出来事に対して、「こういうときはこうすればいい」ということがそのトリセツに抽象的に書いてあるわけです。
先の私の例で行くと、スタンダードなものの中に、デラックスなものがあればそちらを選ぶというパターンが私のトリセツには書いてあるんです。
逆もあります。
デラックスなものが多数を占めるなかで、スタンダードなものが少数あれば、スタンダードを選ぶんです。
つまり、少数の方を選ぶパターンがある。
このように脳内ツイートを抽象化するとどういうことだろうかと考えてみます。
【そのパターンを選んだ理由とは?】
なぜそのパターンがあるかというと、そのパターンで対処すると良いことがあったんですきっと。
少数派を選ぶことの味を占めたわけです。
みんなと一緒でなくていいと考えたきっかけがある。
私たちは自分の体験を通して、自分にとって役に立つ方法を見つけます。
そしてその役経つ方法をいろいろな場面で繰り返して使い、吟味し、そのライフスタイルを選ぶんです。
いわば考え方と行動のパターン。
【いつそのトリセツは書かれた?】
アドラー心理学では10歳前後でライフスタイルが確立すると考えます。
そのころに自分の体験を通して私はこうあるべきだ、こうありたいというトリセツを概ね決めてしまいます。
その後自分のライフスタイルを点検しない限り、多くの人は子どもの頃のライフスタイルを持ち続けることになる。
たとえば、10歳頃に何かにつけて1番になる機会があったとしましょう。
勉強でも1番。徒競走でも1番。おしゃれさも1番。などなど
そして1番を取ることでひとに認められる。
こうした経験から、自分のトリセツにこう書き込むわけです。
「私はなんでも1番であるべきだ」と。
すると、そのライフスタイルを維持するための行動をとっていくということなんです。
【子どものころに書いたトリセツを持ち続けている?】
子どものころに確立したライフスタイルですから、もしかすると極端なトリセツが書かれていることもあるかもしれません。
「絶対に私はなんでも1番であるべきだ」とか。
世界を見渡すと上には上がいることを知っているわけです。
なので絶対的な1番なんて不可能!
しかし、子どもの頃の経験をもとに書かれたトリセツなのでそういうことがあり得ます。
そういうライフスタイルを持ち続けて社会にでるとどうなるでしょう…
そのライフスタイルを維持する努力と結果があればなんともないでしょう。
一方で努力してもくじかれることはあります。
つまり、私のライフスタイルに反することが起こる。
絶対1番でないといけない!なんて極端なライフスタイルを持っていると厄介なんです。
長年、自分のライフスタイルに時間という資産を投資してきたわけですから、ひとはそう簡単に投資先を変えるわけにはいかないんです。
これが性格が変わらない理由ですね。
いや変えない理由といった方が正しい。
なので早めに投資先を見直した方がいいということです。
【極端なトリセツでないかチェック!】
このように私たちは子どもの頃のトリセツに従って生きていることが度々ある。
それが極端なトリセツを持っていないか点検してみるとなにか気付きがあるかもしれません。
極端と言うのは完璧主義であったり、~すべきという考え方であったり、いつも~だとか全て~だとか過剰な一般化だったりさまざまです。
認知の歪みと呼ばれるものですね。
そういう認知でもうまくいくことはあると思いますが…。
で、なにか不都合なライフスタイルがあったら書き換えたらいいんです。
トリセツの更新です。
トリセツが書かれた時のように、体験によって書き換えるんです。
こうすればうまくいくという体験をすれば変わる。
まずはいまのパターンを維持する努力をやめてみてはいかがでしょうか?
ということで、今日はライフスタイルについて書いてみました!
人はいつでも自分のトリセツを書き換えられる!
ではまた明日!
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