赤信号は渡ってはいけない。ではいつ渡っていいのか。

みなさんごきげんよう(^^)/

今日のテーマはABAにおける『分化強化』です。以前の記事で問題行動の消去について解説しましたが、今回は消去と同時に行う必要のある分化強化について解説していきたいと思います。以前の記事はこちらから→問題行動を減らすために

子育てにおいて、子どもの困った行動はどんなことが思い浮かぶでしょうか。例えば、スーパーのお菓子売り場で泣き叫ぶとか、暴力をふるうなどでしょうか。

どんな問題行動であれ、行動には必ず機能があります。問題行動への対処はまずはその機能を見極めることから始める必要があるでしょう。行動の機能といえば、【獲得】【注目】【回避】【自己刺激】の4つです。(行動の機能を解説→行動の機能を見極める

行動の機能が分かったら、その問題行動を維持させている良い結果(強化子)を取り除くことが必要です。つまり、行動を起こしても、果たしたい機能が果たせない状況を作り出します。

重要なのは、問題行動の機能を失わせるような働きかけと、それと同時に行う分化強化という働きかけです。分化強化は、問題行動に代わる適切な行動を強化するということです。

分化強化の方法は以下の4つに分けられます。

  1. 代替行動分化強化
  2. 非両立行動分化強化
  3. 他行動分化強化
  4. 非条件強化

漢字がいっぱい並んでますが、1つずつ解説していきたいと思います。事例とそれに伴ってどのような学習がされるか見ていきましょう。

  • 代替行動分化強化】:問題行動の代わりになる行動を強化する。
  • 例:おやつ売り場で買って欲しくて泣き叫んでいても買い与えない。しかし、「買ってほしい」と言葉で伝えられたら買い与える。
  • 学習例:『言葉で伝えると買ってもらえるんだ!泣き叫ぶ必要はない!』

 

  • 非両立行動分化強化】:問題行動と両立しないような行動を強化する。
  • 例:くるくる回って遊ぶ子どもに、床に座っておもちゃで遊ぶことを教える。
  • 学習例:『くるくる回って遊ぶのも楽しいけど、座っておもちゃで遊ぶ方が楽しいかも!』

 

  • 他行動分化強化】:問題行動が起こっていなければ強化する。
  • 例:子どもが何度もいたずらをして母の注目を得ようとしてもそれは無視する。いたずらをしないで過ごしていたら強化する。
  • 学習例:『いたずらしても見てくれない。いたずらしてないときは見てくれてる!』

 

  • 非条件強化】:問題行動の機能となっている強化子を無効化する。
  • 例:母の注目を得ようといたずらを繰り返す子どもに対して、いたずらをする前から高い頻度で積極的に注目を与える。
  • 学習例:『いたずらしなくても見てくれてる!』

以上のように、分化強化にも複数種類ありますが、忘れてはいけないのは、消去だけ行うのではなく分化強化も合わせて行うということです。子どもに困った行動があるとき、それを禁止することばかりが先行してしまいがちですが、禁止するだけではまた新たな困った行動が生じる可能性があります。そのため、適切な行動も同時に促していくことが重要なポイントとなります。

交通ルールを知らない子どもに、赤信号で渡ってはいけないことを教えるだけでなく、青信号で渡って良いことを教えるのと同じように。

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