人がどう思うかはあなたの課題ではない

みなさんごきげんよう!(^^)!

今日のテーマはアドラー心理学における『課題の分離』です。この『課題の分離』とは、他者と自分の課題を切り分けて考え、他者の課題に介入しないようにするための心構えとなります。また、課題の分離をするためには、ある行動や選択に伴う結果を最終的に誰が引き受けるのかということを考える必要があります。以前の記事では、子育て場面での課題の分離について書きましたが、今回は日常場面を想定していきたいと思います。他者の課題に踏み込んではいけない

日常的に『人にどう思われるかが気になる』という悩みは数多くの人が抱えていることだと思います。他者からどのように思われるかという引っ掛かりが、人生の選択を難しくしてしまうことがあります。例えば、「私はこの服を着たいけど、他の人はこの服を変だと思うかな」「自分の意見をはっきりと伝えてしまったけど、嫌われないかな」「私はあの人が好きだけど、あの人はどう思うかな」などなど、よくある思考だと思います。しかし、これらの思考は他者の課題を自分の課題だと思い込んでいると言えます。

具体的な例で課題の分離を考えてみましょう。

  • Aさんは、キラキラでド派手な服が好きで、それを着てデートに行きたいと思っている。しかし、デートの相手であるBさんがどう思うかが不安である。

課題の分離の結論を述べると、Bさんがどう思うかということは、Aさんが考えるべきことではありません。AさんはBさんの課題を自分の課題だと思い込んでいると言えます。Aさんの姿を見てどう思うかは、Bさんの課題なのです。AさんはBさんがどう思うのかということについて、コントロールしえないことでしょう。

課題の分離ができていないと、他者の課題に介入してしまうことがあります。例えば、AさんがBさんに「この服素敵だと思うよね!?Bさんならわかってくれるよね!?」と伝えたとしましょう。これは、他者に期待して、他者を操作しようとする働きかけであり、他者の課題への介入と言えます。

また、AさんがBさんにどう思われるかを気にして、当たり障りのない服を選んだとしましょう。これはこれで、他者の価値観の中で他者の期待に応えようとする不自由な生き方と言えます。

重要なことは、課題の分離をして、自分のベストとなる選択をすることです。一見、自己中心的な考え方に見えるかもしれません。しかし、他者がどう思うかということに介入したり、他者に認められようとすることの方が、実は自己中心的な考えであり、自己への執着の現れと言えるのではないでしょうか。

アドラー心理学における課題の分離という考え方は、人生における選択をシンプルにすることができます。他者がどう思うか、どういう選択をするかということは切り捨てて、ただただ自分にとって最善の選択をすれば良いということが分かるのではないでしょうか。

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