なぜアドラー心理学か

アドラー心理学(個人心理学)はオーストリアの精神科医であるアルフレッド・アドラーが創始したものだ。
もともとは【individual psychology】と言って【個人心理学】と訳される。
しかし、現代ではアドラー心理学(Adlerian psychology)と呼ばれている。

さて、この心理学は何のためにあるかというと、他者と協力して生きるためだ。
アドラー心理学は他者あるいは社会と協力して暮らしていくための、理論であり技法であり思想なのだ。
なので、協力して暮らすことに関心がない人にはおすすめできない。

では、協力して暮らさないということはどういうことだろうか。
協力して暮らすの反対は、競合して暮らすということだ。
競合して暮らすというのは、他者と比べて自分が優れているとか劣っているとか、正しいとか間違っているとか、勝つとか負けるとかそういうふうに比較し争う暮らし方をさす。
このような競合的な暮らし方を人は選ぶことができる。
もちろん協力的な暮らし方を選ぶことができる。

競合的な暮らしを選ぶとき、他の人よりも優れていたり、正しかったり、勝っているときは、満足に暮らせるかもしれないと思う。
しかし、競合的な暮らしでは、あなたが勝てば誰かは負けるという構図なので、負けた誰かは必ずあなたを負かそうとしてくる。
こうして競合的な暮らしに休まる暇はない。
いつも他者との比較に追われていて実に憂うつな暮らし方だと思う。

協力的な暮らしといえば、他者と不要な比較はしないし、そこに関心はない。
それよりもみんなが幸せになるためにできることはなんだろう?に関心がある。
自分の評価よりも、他者への貢献を選ぶ。
自分が「幸せになる」よりも誰かを「幸せにする」を選ぶ。
私はこういう暮らし方を積極的に選びたいと思う。
だからこそアドラー心理学を学び、実践しようと思う。
未熟なものでときどき競合的になりますがね。
しかし、いつでも再選択できる。

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