悪友は子どもに影響を与えるか

こんな子育ての相談を受けることがある。(ただし、個人情報保護の観点から詳細は変更)
家庭でどんなに子どもとの関わり方に気をつけても、学校などでよろしくないことをする友達と付き合うことになれば、やっぱり道を外してしまうのだろうか?と。

結局は、大人が子どもにどんな関わりをしようと子どもの決心次第なのかもしれない。
決心とは子どもが自分で選択するということだ。
人は誰でも生き方を選択して生きている。

たとえ周りからどんな影響があろうとそれは影響でしかない。
学生生活上、よろしくない行為(飲酒とか喫煙とか?)をする友達が大勢いようが、自分がどのようであるかは自分が決めることだ。
確かに環境の影響は大きいがそれがすべてではない。

しかしながら、影響を受ける子どもが多いことは事実だと思う。
なぜそうなるのだろうか?
これは子どもにとって最善の適応努力だからだ。
よろしくない行為をする友達や集団に所属するための努力。
人は所属できていないこと、疎外を感じることに本当に弱い。
社会的な動物ゆえの弱さであって、所属しないと人は生きていけないからだ。

大人からすると世界は広いのだから悪友と付き合わなくたっていいじゃないかと思うかもしれないが、子どもの世界はまだ狭い。
子どもが思う世界あるいは共同体というのは、家庭とか学校とか、塾とか習い事くらいかもしれない。
そういった中で所属を感じる必要があるのだ。

子どもを援助する大人としては、子どもが適応するために子どもなりの最善の努力をしていることをまずは受け入れたい。
もしもこういう観点がなければ、よろしくない行為に対して頭ごなしに叱るだろう。
そんなことをした日には、子どもは家庭という共同体から距離を置くことを選び、援助しにくくなってしまう。
子どもを裁く態度ではなく、協力的な態度をとるべきだと思う。

また、注意したいのは子どもが頼んでもいないのに、子どもの選択にあーだこーだ意見を言うことだ。
子どもに対して意見を言いたいのであれば、「お母さんの意見を言ってもいい?」とか「考えを聞いてくれる?」などと問う必要がある。
これも子どもと協力関係を築くための第一歩だと思う。

子どもの課題に大人が土足で踏み込むことをやめるだけで、子どもが大人を見る目が変わる。
なんにせよ、大人はいつでも子どもを援助できる準備をしておきたい。
書くことがまとまらなくなってきたので、この辺でやめておこう。
とにかく協力的な姿勢でってこと。

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