こんなときどうする?

最近のある朝のできごと。
仕事に行くためにいつものように家を出て20歩くらい歩いたところで、中年の男性が私に声をかけてきたのです。
高音の早口で何かを言いながら頭を下げていて、私はイヤホンをしていたのでほとんど聞き取れませんでした。
それで私は「もう一度言ってもらえますか?」と尋ねたら、やっぱりハッキリとは聞き取れないのだけど、言ってる意味を理解しました。
要は、腹が減っていてお金を恵んで欲しいと。

「そうですか。」と私はやけに冷静で、家は近くにあるのかとか家族はいるのかとか、役所や警察で援助を依頼するのはどうだとか、生活保護というセーフティネットを利用してはどうかとか色々とその男性と話をしました。
それでもその男性は腹が減っては役所に行けないと。
私はまたもや冷静に、〈腹が減っては戦ができぬという言葉があるけれどこの男性にとっては役所に出向くことは戦に行くようなものなのだ〉と考えたりしていました。

とりあえず、自宅から20歩のところだし、毎朝来られてもさすがに助けられないし、お金を差し上げるのは控えようと思ったわけです。
それでその男性にはお金はあげられないとお伝えしました。
すると、「あ、わかりました!」と潔く立ち去って行きました。

その後の行方を見ていましたが、すれ違う人に同じように声をかけることもなく颯爽と歩いて行かれました。
う~ん。
親切って難しいな。
あの男性にとって何が最善の援助だったのだろう?どうしたら勇気づけられただろうと思い出しては考えております。

まぁどうか元気でお過ごしくださいな。
また颯爽と現れたら、一緒にコンビニでも行ってザバスのプロテインでも買って差し上げますよ。
たんぱく質って大事ですから。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です