世界の幸福量

他者をしあわせにするために、私たちにできるほんのちょっとの努力はなんだろう?
人には他の人を喜ばせたり、しあわせにする力があると思う。
たとえば、我が家の2歳の娘はゲラゲラとやや下品な笑い方をするが、周囲の人々が釣られて笑ってしまい、その場が明るくなる。
たった2年の人生経験の娘でも人を喜ばせる力がある。
そもそも、そこに存在しているだけで生きているだけで呼吸しているだけで十分しあわせを与えてくれている。
これはすごいことだ。

人は特別な能力がなくとも、そもそもの『存在のレベル』で人を喜ばせることができるに違いない。
自分自身でも、ただ存在しているだけで喜んでくれる家族や友人がいることをきちんと自覚したいと思う。
ただ存在するだけで誰かの支えや喜びになることを忘れなければ、生きることの価値をいつでも実感できると思う。

まずは、当然ながら生きていることから始めねばならない。
その上で、さらに何ができるだろうか?
他者をしあわせにするために私たちにできるほんのちょっとの努力。
例えば、人の話に興味を持って聴くことかもしれないし、落ちているごみを拾うことかもしれないし、家事をすることかもしれない。

雨の日も雪の日も嵐の日も憂鬱な日も、どんなときでもきっと他者のためにできるほんのちょっとの努力があると思う。
自分がいかにしあわせであるかではなくて、他者がいかにしあわせであるかに関心を持てばどれだけ世界は平和だろうか。

アルフレッド・アドラーは「あなたが始めなければならない。他の誰かが協力的であるかどうかに関わらず、始めるのはあなただ」と言った。
他の人が自己執着的であろうとも、自分は他者貢献的であれる。
自分のちょっとした努力で世界の幸福量の総和は大きくなるかもしれない。
これはやっぱりすごいことだ。

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