『人を動かす』をアドラーで読み解く

おはようございます。
今日はブログ9日目。
私はいつも歩きながら、オーディオブックを聴いているのですが、昨日はD・カーネギーの『人を動かす』を聴いてみました。(いつも1.7倍速で聴く)
まだごく一部しか聴いていないのですが、人の価値について触れられていて興味深い内容です。
今日はその本の内容とアドラー心理学について書いてみようと思います!

【あなたを動かす原理は自己重要感!?】
本書の冒頭ではアルフレッド・アドラーにも言及されていました。
それもあってかアドラー心理学に近いことも感じます。(言葉の表現を変えただけでは?とさえ思う…)
ともあれ、D・カーネギーは『自己重要感』という概念を用いて人が動く原理を説明していました。
D・カーネギーの考えでは、人間は『自己重要感』を渇望しているとしています。
願望ではなく渇望なんです。
心から自分の重要性を感じたいのだということ。
つまり、社会の中で自分の価値を証明したいということだと思います。

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【自己重要感と勇気づけ】
そして、その『自己重要感』を満たしてあげる関わりが必要だということです。
本書の中ではその一例として、批判せず褒めるという話がでてきました。
これはアドラー心理学でいう『勇気づけ』ではないかなと思います。
アドラー心理学でいう勇気づけとは一般に言う励ますとか慰めるという意味とはちがいます。
勇気づけとは、『相手がより共同体感覚に基づく生き方、暮らし方ができるように働きかけること』とされています。
(参考)https://adler.or.jp/アドラー心理学の基礎/

この意味を理解するには、共同体感覚の意味の理解が必要です。
共同体感覚とは、「これはみんなにとってどういうことだろうか、みんなが幸せになるためには私は何をすればいいだろうかと考えて行動すること」(野田,2014)です。
したがって勇気づけとは、『相手がこれはみんなにとってどういうことだろうか、みんなが幸せになるためには私は何をすればいだろうかと考えて行動できるように働きかけること』と言い換えられます。

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【人は自己重要感をもつと他者のために動ける】
たとえば、「あなたはこういうところが強みだよね」と伝えることは、勇気づけになるかもしれません。(人によって勇気づけられるかどうかはちがう)
そう伝えられることは、自分の価値を知ったり、能力があることを知ったりすることに繋がります。
つまり、自分には人の役に立てる力があるとその人が理解するわけです。
自分の力や価値を知ったとき、人は他者への関心をもつとアドラー心理学では考えます。
これはD・カーネギーのいう自己重要感であり、その自己重要感が満たされることで人は他者のために動けるということではないかなと、本の内容を推測しています。(あくまで推測…)

【アドラーとカーネギーの共通点】
アルフレッド・アドラー、D・カーネギーの主張で共通しているのは、人は社会の中での自分の重要性を第一に追い求めているということです。
だれしも自分の価値を実感したいがために行動している。
そしてその価値を実感するための手段が人を批判すること、相対的に他者を劣等の位置に下げることであってはいけないということだと思います。
そうではなくて、他者を勇気づける、あるいは他者の自己重要感を満たす関わりをするというのが重要ということ。
競合ではなく協力です。
いずれにしても競争ではなく、協力原理に基づいて生きることが人間の幸福につながるのだろうなと思います。(戦争は競争原理…)

肩を組んでいる仲の良い男女のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

ということで、今日は『人を動かす』とアドラー心理学の関連について書いてみました。
ちゃんと読んでまた考察したいと思います!
今日の記事の内容は昨日の内容とも関連するしますので、そちらもぜひ!
ではまた明日!

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