怒りはお手軽な道具でしかない

みなさんごきげんよう(^^)/

今日のテーマは『怒りの感情』です。怒りの感情を起因とする行動をABAとアドラー心理学の観点から考えていきたいと思います。

早速、例を見てみましょう。

  • 子どもがおもちゃ売り場で欲しいものを見つけた。買ってほしいことを母に伝えたが、叶わなかった。そこで子どもは怒り、大声を出して母を強く叩いた。時には母を罵倒するような言葉もあった。母は時間もなかったので、結局子どもが欲しがったものを買い与えたところ、子どもはすぐに落ち着いた。

さて、この事例の子どもの行動についてABC分析をすると、以下のようになります。(ABC分析は行動の機能を見極めるの記事にて解説)

  • A(先行条件):欲しいものを見つけたが買ってもらえない
  • B(行動):大声を出して母を叩く
  • C(結果):欲しいものを手に入れた【獲得】

上記のように、大声を出して母を叩く行動には【獲得】の機能があることがわかります。そして、ABAではどのような行動をしたかということと、その前後の状況に焦点を当てますが、感情については焦点を当てません。目に見える行動を徹底して扱う行動主義であるのです。

一方、アドラー心理学における目的論で上記の例を分析してみましょう。目的論では、行動の目的が何かを考えていきます。この例での子どもの目的は、ABAでの見解と同じように欲しいものを獲得することでしょう。しかし、その前に親を屈服させること、自分の言うことを聞かせるという目的が考えられます。

アドラー心理学では、他者を屈服させるために、怒りの感情を作り出していると捉えます。怒りの感情を作りあげ、大声を出したり暴力をふるっているという考え方です。一般的に、怒りの感情が沸き起こったから大声をあげたというふうに考えますが、これは原因論的な考え方であり、アドラー心理学ではその逆をいく目的論の立場から考察します。

さらに、怒りという感情は作り出された後、すぐにしまうことができるという側面があります。つまり、出し入れが可能ということです。先の例のように、自分の要求を通すために怒りの感情を作って他者を屈服させ、要求が叶えば、怒りも忘れて落ち着くことができるわけです。

怒りとは、他者を屈服させるための道具であると言えるでしょう。そして、大人も子どもも誰でも簡単で手軽に使える道具であるのです。言葉で理性的に伝えたり、思いが伝わるよう工夫する努力を怠ることで、この安直で未熟な手段に人は手を伸ばしてしまうのではないでしょうか。

重要なのは人は常に目的に沿って行動しているということです。目的のためであれば、感情を持ち出すことができます。「ついカッとしてひどいことを言ってしまった」なんてことがありますが、カッとしたから衝動的にひどいことを言ってしまったのではなく、ひどいことを言うために怒りの感情を作り出しているのです。

原因論的な考え方に止まれば、私たちは怒りの感情に突き動かされる存在となってしまいます。しかし、目的論の考え方に転向することで、怒りの管理者は自分自身であり、怒りの感情に突き動かされる存在ではないと捉えることができるのです。

子育てをする上でも、子どもにイラつき、声を荒げてしまうということがあるかもしれませんが、それは安直で未熟な手段を使って子どもを屈服させようとしているということを認識しなければなりません。そのようなときは一呼吸置いてから、自分の目的と手段を見直すと、アンガーマネジメントができるかもしれません。

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