褒められたがりを勇気づける

おはようございます!
今日でブログ再開から24日目です。
そして今日は木曜日!週の山を越えましたね~
さて今日は『褒められたいという問題行動』をテーマに書いていきたいと思います。
褒められたいと思うことはみんな自然に抱く思いですが、それをもとに行動してしまうと問題があります。
褒められたいというのは他者への依存なんです。
そんな褒められたがりな人って周りにいませんか?
そういう人にどう対応するかを考察していきたいと思います!

女の子の頭を撫でているお母さんのイラスト

【褒められたいというのは問題なの?】
そもそもなぜ『褒められたい』が問題なのでしょう。
アドラー心理学では褒められることを求めることを問題行動の第一段階と考えます。
理由は2つ。
1つは、縦の関係で生きていること。
2つは、褒められるなら○○をする、褒められないなら○○をしないという褒められることへの依存があること。

【縦の関係とは?】
人と比べて生きるということです。
他の人と比べてあの人は自分より上、あの人は自分より下と考えて、相対的に自分の価値を知ろうとすること。
つまり褒められることで、他の人よりも相対的に優位に立とうとするということです。
でも実際には優位も劣位も存在しない。
その人の仮想です。
その人が勝手にその人の世界で思い込んでいるだけで、実際には人の価値は平等なんです。
2つの100円玉を見比べて、こっちの方が価値がある、いやそっちの方が価値がないと言っているようなもの。

ボールを比較している人のイラスト(男性) | かわいいフリー素材集 いらすとや

【褒められることへの依存とは?】
人が見ているなら良いことをして、そうでないならそんなことはしない。
そんな経験はありませんか?
たとえば、横断歩道を渡るとき。
日中の多くの人が行きかう中ではきちんと信号を守るけど、誰も見ていないなら守らないとか。
あとは、人前では床に落ちているごみを拾うけど、そうでなければ拾わないとか。
これが他者への依存です。
他者の評価ありきで行動している。
自分の内的な信念ではなく、外的なご褒美に反応して動くということです。

いらすとやに「やりがい搾取」のイラスト登場 「センス良すぎ」「後ろでラクしてるおじさんが邪悪な顔だとさらに良い」 | キャリコネニュース

【で、どう関われば?】
褒められることを求める人は自分で自分の価値を認めることが難しい。
だから、人に認められることを望むわけです。
だとしたら、自分で自分の価値を認められるよう働きかけることが必要になります。
アドラー心理学ではそれを勇気づけと呼んでいます。
具体的にどんな勇気づけがあるかというと、一つはプロセスに注目するということ。
褒められたい人は、褒められるような結果を持ってやってきます。
「ほらこんなことができたよ!褒めて褒めて!」と内心思いながら。
そんな結果は心を鬼にして無視しましょう。(笑)
その代わりに「どうしたらその結果に辿り着けたの?」とか「どんな工夫をしたの?」というようにプロセスに注目します。
その人の成果よりも、その人の成果を出す過程にスポットライトを当てる。
そこにその人の強みがあります。
そうすることで、良い結果であれ悪い結果であれ、そこまでのプロセスに自分の強みや価値を見出すことができ、勇気をもてます。

曲がりくねった道のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

【他には?】
褒められたい人は基本的に臆病です。
いつも自分の価値を気にして生きている。
しかも自分の価値とは、なんらかの生産性だと思っていることがあります。
よって、なにも生み出せない自分には価値がないと思ってしまいます。
しかし、本当にそうでしょうか。
人の価値は生産性で決まるのであれば、生まれたての赤ちゃんは何を生み出せるのでしょう。



そもそも人間の価値は生産性では決まらないということを知っていなければなりません。
そこに存在しているだけで価値があるんです。
存在していることで他者にとっては喜びなんです。
だからこそ、何らかの生産性ではなく、そこにいてくれていることに声を掛けることができます。
「今日も一緒にいてくれてありがとう。」とか、「今日も来てくれてありがとう。」とか。
なんなら「生きててくれてありがとう。」です。

【仕事の関係ではやっぱり生産性に価値があるのでは?】
職場という小さな共同体で見ると、当然生産性が求められますね。
でもそれは大きな共同体の中にある小さな共同体の中の価値基準でしかない。
その小さな共同体の中で生産性を発揮できないからといって、その人に価値がないということにはならないんです。
臆病な人はその小さな共同体のなかで認められようと自己犠牲を払います。
自己主張をしないでなんでもYESと答え、休憩時間を削っては働くわけです。
すべては褒められ認められ、自分の価値を実感するために。
そういう人を誰かが勇気づけなければいけません。
あなたの価値はこの小さな共同体の中で規定されるものではないと。
より大きな共同体に関心を持てるように働きかけるわけです。

世界の少年少女のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

【今日のまとめ】
今日は褒められたい人への勇気づけを書いてきました。
褒められたい人は自分の価値を実感できないでいる。
だから自分の価値を他者に決めてもらいたがる。
そんな褒められたい人が大勢いたらどうなるでしょう。
私こそが褒められるべきだと戦うんです。
それって同じ100円玉を戦わせているようなもんだよと気づいてもらう必要があるかもしれません。
ということで、自分の価値を実感できずにいる人が近くにいたら勇気づける関わりをしてみたらいかがでしょうか。
自分で自分の価値を知るということが本当の自立です。
ではまた明日!

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