機能不全

最近スマホの調子が悪く困っている。
タップしても反応しないことが増えていて、その度に一旦画面を消す必要がある。
タップして反応しなくなる以外の不調はないのだが、変えるべきか…。

ところでこの不調のスマホは〈機能不全〉と呼べるだろうか?
当然、日常的にスマホをスマホとして使う場合には不具合が多くなるので、機能不全と呼べるかもしれない。
しかしながら、このスマホはそのまま子どものおもちゃとしてなら機能するかもしれないと思う。
そのほかにも劇中で使用する小道具なんかにも使えるかもしれないし、考えればもっとありそうだ。

つまりはどういう文脈かによって、機能するかしないかは変わってくるということだ。
これはとても重要な見方だと思う。
人もある文脈では機能不全であるが、ある文脈では機能するということがよくある。
人が自分の短所を見つけて落ち込むようなときは、ほとんどの場合、ある特定の文脈における機能を見すぎていると思う。

あらゆる文脈において万能だということはないのだから、落ち込む必要はないのかもしれない。
数多くある文脈の中で9割は機能不全かもしれないけれど、1割は機能するはずだと思う。

自分の役に立たない文脈から距離を置いて、自分はどこで役立てるだろうか?と考えてみることが重要なことだと思う。
機能しない文脈があって良い。
社会全体の一部として、機能できるところを見つければ良い。
人体の各諸器官や細胞と同じように、胃が膵臓になりたいなんて言わないのと同じように、他と比べずに自分の適所で機能を果たせばよいと思う。
「職業に貴賎なし」という言葉も糧になるかもしれない。

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