みなさんごきげんよう(^-^)ゝ゛
今日は子育てで使える、子どもの良い行動を増やすためのポイント2つを紹介したいと思います。
- 行動モメンタム
- プレマックの原理
まずは、行動モメンタムについてです。モメンタム[momentum]とは、弾みや勢い、推進力という意味があります。行動モメンタムは、得意なことを連続して取り組んで、その後で苦手なことに取り組むと、苦手さを克服しやすいというものです。
テストや宿題などで分かるところから取り組むといったことも一つの例でしょう。一見難しそうに思える問題であっても、その前に簡単な問題を問いておくと、次に向かう弾みがついて取り組めるわけです。
子どもと関わる上でも、子どもの苦手とすることにいきなり取り組むのではなく、得意なことを先にいくつかやっておくと、良い結果があるかもしれません。
次に、プレマックの原理です。ちなみにプレマックは人名です。この原理は、苦手な活動の後に好きな活動が予定されていると、苦手な活動も取り組みやすくなるというものです。
例えば、歯磨きが大嫌いな子に対して、歯磨きが終わったらYouTube見ようねと約束をしておくと、歯磨きという行動の頻度を増やすことができます。ここで大事なことは、強化子となる子どもの楽しみや好きなことをたくさん見つけておくことです。
ABAにおいて、行動モメンタムやプレマックの原理のような介入を先行介入と呼びます。ABC分析のAに当たる先行条件を調整することで、望ましい行動を増やしたり、引き出すことができます。そのどちらもお子さんとの関わりの中で、組み合わせて使えると思いますので、ぜひお試しいただけたらと思います。(ABC分析についてはこちらの記事で→どのように行動を学習するのか)
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