関心を向けること

みなさんごきげんよう\(^^)/

前回は『誉める』ことについて、アドラー心理学とABAの観点から考察しました。

今回は子どもとの関わりの中で、誉めずにどんな声かけができるかについて考えていきたいと思います。

結論から言うと2つの声かけを今回は挙げました。1つは『ナレーション』、そして2つ目は『くりかえし』です。

前回も少し触れましたが、アドラー心理学において誉めることは、できる人ができない人に向けた声かけであり、縦の関係を生じさせます。重要であるのは、横の関係、つまり対等な関係です。

子どもであっても人として対等に向き合うこと、そこに必要なのは尊敬です。そして、尊敬の第一歩として具体的にできることは、子どもの関心ごとに関心を向けることです。今回は関心を向けることに焦点を当てて考えていきます。

子どもの関心ごとと言えば、多くの場合、『遊び』であるかもしれません。その子どもの遊びにに関心を向け、子どものリードに従って一緒に遊ぶことが、尊敬を示す第一歩となるはずです。

ここからさらに具体的に考えていきましょう。子どものリードに従って遊ぶ中でのポイントは、先に述べた『ナレーション』と『くりかえし』です。

まずは『ナレーション』についてです。遊びの中で子どもが車のおもちゃを走らせている場面を想像してみてください。ここでできるナレーションの声かけは、いわばスポーツの実況中継のようなイメージです。例えば、「たかしくんが車を走らせてます」「車をすごく速く走らせてるね!」というような声かけです。

何気ない遊びの場面ですが、このような声かけで、子どもが親もしくは大人に関心を持ってもらえている、注目してもらえていると感じるのではないでしょうか。

『くりかえし』も同じように関心を持っていること、話を聴いていることを示すことができそうです。例えば、子どもが車を走らせて「ブーン!」と言ったとします。一緒に遊ぶ大人がそれをそっくり真似して繰り返して「ブーン!」と言う。これが『くりかえし』になります。すべての言葉や効果音をひろうことは難しいかもしれませんが、聴こえた部分だけでも真似する、伝え返すことが重要です。

これら2つのスキルを使って、お子さんとの遊びを楽しんでみてはいかがでしょうか。遊ぶ最中、ずっと行う必要はありません。1日のなかで5分でも決められた時間のなかで集中してスキルを使ってみることをおすすめします。

今回は誉める誉められるという縦の関係から、対等な関係を築くための声かけについて考察しました😄お子さんとの良好な関係を構築していくための一助となれば幸いです。

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