ベンチプレスの説明ではない。プロンプトの説明である。

みなさんごきげんよう(^-^)ゝ゛

今日のテーマは『プロンプト(prompt)』です。プロンプトはIT用語としても使用されていますが、ABAにおいても同様に「動作をするよう促すもの」という意味で扱います。人が行動を学習するうえで、様々なプロンプトが周囲の人や物からなされており、学習が促進されています。

ABAにおけるプロンプトには大きく分けて以下の3つの種類があります。

  1. 身体プロンプト
  2. 言語プロンプト
  3. 視覚プロンプト

ここから具体的な例をあげながら、解説していきたいと思います。前提として、新しい行動を学習するAさんとプロンプトするBさんを思い浮かべておいてください。BさんはAさんが適切に行動できるよう促すプロンプターです。

突然ですが、みなさんはベンチプレスという種目をご存知でしょうか。トレーニングベンチに横になって、バーベルを胸まで下ろし、またそこから挙げていく動作を行うトレーニングです。私は趣味が筋トレなので、ベンチプレスを例に考えていきたいと思います。

まず、Aさんはベンチプレス未経験者であり、Bさんは経験者であるとします。Aさんがベンチプレスを行うにあたり、BさんがAさんの手や身体に手を添えて、正しい動作ができるよう補助したとしましょう。これを身体プロンプトと呼びます。正しい動作ができるよう手取り足取り教えるということです。

そして、Aさんが何となくベンチプレスの動作ができるようになったとします。しかし、Aさんはバーベルを下げる位置が毎回異なっています。ここでBさんが「どこまで下げればいいんだっけ?」というように声を掛けたとしたら、それは言語プロンプトになります。声かけによって、適切な行動を思い起こさせるわけです。

さらに、バーベルを下げる位置について、目印を付けたとしたら、これは視覚プロンプトになります。Bさんの声かけが無くとも、自分で見て分かるということになります。

このように段階的にいくつものプロンプトをすることによって、適切な行動を学習していくことができます。しかしながら、いつまでもプロンプトが必要であってはいけません。大事なことは、プロンプトをフェードアウトしていくことです。

例えば、なんとなくベンチプレスの動作ができているのであれば、手添えのような身体プロンプトは必要ないでしょう。また、適切な位置にバーベルを下げることができていたら、先のような言語プロンプトも不要です。このように、最大のプロンプトから最小のプロンプトへと切り替えていくことが、自立のために重要なポイントと言えます。

次回は、子育て場面においてどのようにプロンプトするか、そしてプロンプトフェーディングしていくかについて真面目に解説します。

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子どもの自立を促すプロンプト | アドラーとABA

[…] 今日は子どもとの関わりの中で、実際にどのようなプロンプトができるか具体的に考えていきたいと思います。プロンプトについては前回の記事で、大枠を解説しましたので合わせてご確認ください。ベンチプレスの説明ではない。プロンプトの説明である。 […]

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