おはようございます!
今日はブログ再開から34日目の朝です!
さて、今日はアドラー心理学の基本前提と呼ばれる5つの理論についてわかりやすくまとめてみたいと思います。
アドラー心理学を学ぶ上では、この5つの理論は欠かせません。
その理論を土台にして、話を理解していく必要がありますね。
5つの理論とは以下の通りです。
⓵個人の主体性
⓶目的論
⓷全体論
⓸社会統合論
⓹仮想論
これらをより理解することでアドラー心理学の面白さがさらに深まるのではないかと思います!
そのきっかけになれば幸いです。
【個人の主体性とは?】
読んで字の如しですが、個人つまり『私』が人生の方向をすべて決めているということです。
思考も感情も行為もすべて『私』がハンドルを握っており、感情や思考に動かされる存在ではないということ。
たとえば、家を出てからガスを止めたかどうか不安になり、家に急いで戻ったとしましょう。
これは不安が『私』を動かして、家に帰らせたように見えますがそうではありません。
『私』が不安を使って、家に帰ったのです。
こう考えると、すべての思考・感情・行為などの自分の選択は『私』が全責任を負うことになります。
ほかのなにかのせいにするのではなくて、『私』の責任と捉えられることで、これから私はどうしたらいいのか、なにが私にできるかを考えていくことができます。
これが『個人の主体性』です。
【目的論とは?】
人間の思考・感情・行為にはすべて目的があるという考え方です。
さきほどの例で、家を出てからガスを止めたかどうか不安になり、家に急いで戻ったということがありました。
ここでの不安の目的は、自分を家に帰らせてガスを確認させることです。
別の例でも考えてみましょう。
私には娘がいますが、娘があれこれと勝手に引き出しを開けて物を取り出すことがあります。
私はそれに対して「これ大事だから返してね」と言って返してもらいます。
すると娘がわーわー言って泣くわけです。
さて、この泣く目的はなんでしょう?
親子関係に限らず、カップルでも夫婦でもなんでもいいのですが、相手が泣いているのを見てどんな気持ちを抱くでしょうか。
その気持ちを引き出すことが目的ということなんです。
これが『目的論』。
【全体論とは?】
個人は分割できない存在なんです。
ということです。
意識・無意識・思考・感情・筋肉・内臓などなど個人を構成する要素は多くありますが、個人はそれ以上分割できない統一体だということ。
ちょっと意味がわかりにくいかもしれない。
はたらく細胞ってアニメをご存知でしょうか。
一人の人間の中にいろいろな要素があるけれど、その要素同士には葛藤はなくて、分業し協力しあって、全体として1つの動きを作り出していると考えるんです。
冒頭の個人の主体性にもつながってくるところですが、要素が個人を動かすのではなく個人が要素を動かすと捉えます。
これが『全体論』です。
【社会統合論とは?】
人間は社会に組み込まれた存在ということです。
人間一人を取り上げてみるのではなくて、対人関係の中でどのように行動しているかを取り上げます。
他者に対してどのような行動をしているかを分析するということですね。
アドラーは『すべての悩みは対人関係の課題である』と捉えていました。
たとえば、いま抱えている悩みを思い浮かべてみてください。
その悩みは宇宙にたったひとりでも、浮かんでくるでしょうか?
これが『社会統合論』というわけです。
【仮想論とは?】
最後に仮想論です。
認知論ともよびます。
人間は主観的に意味づけした世界しか知り得ないという理論です。
つまり客観をどうにも知り得ない。
私たちは1つの出来事を共有するにしても、それぞれの見方がありますね。
このブログを読んでくださっている人もそれぞれの捉え方があるわけです。
十人十色という言葉がありますが、この世界の見方も十人十色なんです。
出来事をどう捉えるかはその人次第であり、その人がどう捉えるかを決めているということなんです。
人それぞれの見方が異なることを知っていれば、自分の見方が絶対的に正しいとは思えなくなりますね。
それが多様性を真に認めるということかもしれません。
これが『仮想論』です。
さて、今日はアドラー心理学の基本前提についてまとめてきました。
これらを踏まえて、アドラー心理学を学び実践していくことで、さらに面白くなっていくことと思います。
これを機に、アドラー心理学を一緒に学ぶ人が一人でも増えるとうれしいです!
ではまた明日!