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さて、今日のテーマはABAにおける『動機づけ操作』です。動機づけとは、言い換えればモチベーション(Motivation)です。一般的に、動機づけよりもモチベーションという言葉のほうが聞きなれているかもしれません。
日常的によく耳にするのは、「仕事のモチベーション上がらない」「勉強のモチベーションが上がらない」というようなことです。モチベーションは上がったり、下がったり変動があるものですが、それが行動の発生の確率に影響していると考えられます。今回はそのモチベーションを操作することに焦点を当ててみたいと思います。
ABAにおける動機づけ操作は、2つに分けて考えることができます。一つは、『確立操作』といって、行動が起こる可能性を上げることであり、もう一つは行動が起こる可能性を下げる『無効操作』です。これらの操作により、行動が起こる可能性を上げたり、下げたりできるというわけです。
どのようなことか具体的に考えていきましょう。例えば、目の前においしそうなケーキが出されたとして、それを食べることのモチベーションについて考えてみましょう。もし、空腹の状態であればそのケーキを食べるモチベーションは高くなるはずですが、満腹であればモチベーションは低くなります。(デザートは別腹という人もいますが)
このようにケーキを出される状況やタイミングによっては、食べることへのモチベーションを操作できると考えることができます。空腹時にケーキを出せば食べる可能性が上がるし、満腹時であれば食べる可能性が下がるということです。
この確立操作や無効操作は育児の中でも応用することもできると思います。子どもの適切な行動を増やしたり、問題のある行動を減らすことに繋がる重要なポイントになるでしょう。次回は、子育て場面における事例を挙げて考えていきたいと思います。
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