みなさんごきげんよう\(^^)/
今日は『行動の機能』をテーマに考えていきたいと思います。
ABAに従えば、行動は4つの機能に分類することができます。それは以下の通りです。
- 獲得
- 注意をひく
- 回避
- 自己刺激
順番に見ていきましょう。まず、『獲得』についです。前回の記事でも取り扱った例になりますが、子どもがどうしても欲しいものがあって、泣き叫んで駄々をこねた結果、それを手に入れることができた。つまり、泣き叫ぶという行動の機能は『獲得』となります。欲しいものを得るための行動です。
次に『注意をひく』です。子どもがよく遊びのなかで、「ママ、見てみてー!」などと言うことがあると思いますが、これも注意をひくための行動の1つです。少し厄介なのは、このような言葉でのアピールではない注意をひく行動です。例えば、こんな事例はどうでしょう。
お母さんは忙しく家事をしていて、子どもに構う暇がない。子どもが「見てー!」と言っても、なかなか応じきれない。そこで子どもは、テーブルに登ったり、ベランダから物を投げるといった行動に出た。お母さんは、子どもをきつく叱った。それでも子どもは次々といたずらを繰り返した。
この例では、子どもは普通に遊んでいてもお母さんが注目してくれないことを知り、いたずらによって注意をひけることを学習します。例え叱られようとも、親の注意をひきつけることが目的なので、行動の機能が果たされていると言えます。
3つ目は『回避』です。これは嫌なことから逃げるための手段と言えるでしょう。例えば、お母さんが宿題についていつもしつこく言ってくるが、「うるさい!」と怒鳴ると、それ以上言ってこなくなる。怒鳴ることで、それ以上追及されることを回避できるということになれば、この行動は強化されるでしょう。
最後に『自己刺激』です。貧乏ゆすりや爪かみ、跳び跳ねる、くるくる回るなどが挙げられます。意図して自分を傷つける行為もこの機能を持つでしょう。
さて、ここまで4つの機能について見てきました。子どもでも大人でも行動にはこれらの機能を持ち合わせていると考えられます。機能は1つかもしれないし、複数かもしれません。
子育てをする上で、子どもが困った行動をしたときに、その行動がどんな機能を持つか考えてみると、その解決口を掴めることがあるかもしれません。ぜひ、行動の機能について頭の片隅にでも置いていただけたらと思います。
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[…] それではABAにおけるABC分析で筋トレという行動を捉えてみましょう。【ABC分析については問題行動を減らすためにの記事、行動の機能については行動の機能を見極めるの記事をCheck!】 […]
[…] さて、この事例の子どもの行動についてABC分析をすると、以下のようになります。(ABC分析は行動の機能を見極めるの記事にて解説) […]
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